京王杯2歳ステークス2022【注目血統】
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今週はJBCが行われ、人気順ではないものの、例年どおり上位人気で決着するレースとなりました(2歳優駿はさておき)。
さてさて、そこから切り替えまして週末へ。
中央は4つの重賞ということでございますが、そのうちのひとつ11月5日(土)に行われます京王杯2歳ステークスにつきまして、注目血統のご要望を頂戴しました。いつもありがとうございます😊
調べてみますと、直線の長い競馬場で行われる2歳短距離重賞というイメージとは少し異なっているような面白い傾向が出たように思いますので、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
今回のデータも例によりまして、2007年からの過去15回、いずれも4代内にある血統から集計し、選びました注目血統となります。
スペシャルウィーク【2-2-1-6/11】
スペシャルウィークを持っていた馬が断然と言って良いほど素晴らしい内容です。なぜスペシャルウィークが?という印象ですので、もしかしてNijinskyを持つ馬が系統として良いのかも?と、調べてみましたが、特にそのような傾向はありませんでした。
2021年はこの血統を持つ馬でワンツーフィニッシュ。
馬券になる確率、回収率ともにご覧のように非常に高い数字で、11頭中9頭が人気より上の着順。
人気より下の着順となった馬は1頭だけです。
その1頭は他に比べて明らかに米国型との配合で、他の馬は欧州の短距離傾向の血統や日本のスプリント系の血統との配合というところが見受けられましたので、意外かもしれませんが米国型の血統はあまり重視しない方が良いかもしれません。
実績面からデータを限定しますと、前走から距離延長の馬は少し苦しい成績となっており、4頭いて馬券圏内1頭。
前述の唯一人気より下の着順となった米国型配合の1頭もこのステップです。
馬券になった1頭はタイセイビジョンで、前走が函館2歳Sを上がり順位1位で2着。
そして、今回は1番人気1着と根本的に実力が上位だったと考えられる馬でした。
前走と同距離、もしくは距離短縮の馬は7頭で、そのうち前走上がり順位3位以内に限定すると【1-2-1-1/5】、単勝回収率328%、複勝回収率272%とすごい内容になり、5頭とも人気より上の着順、馬券圏外の1頭も11番人気で7着。
しかも前走でオープン以上を走っていた馬は2021年8番人気1着のキングエルメスだけですから、血統を背景とした上積みを積極的に考えても良さそうな内容となっています。
なお、あまり気にすることではないかもしれないが、11番人気7着で馬券圏外の1頭は、データ該当の5頭中、最も馬体が小さかった馬で428キロでしたから、もしかしますと馬体が小さい馬は少し不利なのかもしれません。
Sadler's Wells【4-2-1-25/32】
東京芝1400m、2歳限定戦と条件的に意外な血統に思えるかもしれませんが優秀な内容です。
ただ、さすがにサンデーサイレンスなど日本の高速馬場に適性のある血統を合わせて持っていなかった馬は【2-0-0-8/10】で少し厳しく、人気より上の着順になる確率は60%あるものの、回収率は単勝、複勝ともにマイナスで、馬券圏内まではなかなか届かない成績となります。
サンデーサイレンスを持たずに馬券になった2頭はタワーオブロンドンとエイシンアポロンの2頭。1番人気と3番人気で、2頭とも後のGⅠ馬ですから、一歩抜きんでた能力だったと言えるかもしれません。
サンデーサイレンスを合わせて持っていない馬は馬場が重くなるなど、基本的にスピードを補える要素が必要でしょう。
一方、サンデーサイレンスを合わせて持っていた馬は【2-2-1-17/22】で、単勝、複勝ともに回収率はプラス。人気より上の着順になる確率も約60%となっています。
実績面からのデータを見てみますと、Sadler’s Wellsもスペシャルウィークと同じく距離延長が不振で、5頭が出走し、前走が小倉2歳ステークスで2着だったような馬もいたものの馬券圏内ゼロ。人気より走ったのも1頭だけです。
よって、前走が1400m以上だった馬に限定しますと単勝、複勝ともに回収率が100を超え、人気以上の着順となる確率も約80%になります。
ちなみにいつも気にすることですが、Sadler’s Wellsの全兄弟であるFairy Kingを持っていた馬はと言いますと、4頭が出走して3着が1頭で複勝回収率プラス。
4頭中3頭が人気より上の着順と、良い方向性の傾向を見せていますから、Sadler’s Wellsを注目血統とすることの良い裏付けになるとともに、Fairy Kingも合わせて注目血統としたいと思います。
Deputy Minister【2-1-2-12/17】
最後、4つ目の注目血統としましてDeputy Ministerです。先週のアルテミスステークスでも注目血統としましたが、京王杯2歳ステークスでもご覧のような高い期待値になっています。そして、この血統にサンデーサイレンスを合わせて持っていた馬に限定しますと下記とおり。
Deputy Minister(×サンデーサイレンス)【2-1-2-6/11】
実は馬券圏内に入った5頭ともサンデーサイレンスを合わせて持っていた馬。
この配合の馬に限定しますと11頭中8頭が人気より上の着順で、さらに、この(馬券圏内の)5頭とも前走は上がり順位3位以内かつ1着。これに限定しますと【2-1-2-3/8】と馬券になる確率も非常に高くなっており、しかもオープン特別や重賞を勝ってきたような明らかな実力上位、人気上位の馬ではなく、今回、昇級戦だった馬が【2-1-1-1/5】と馬券的に面白そうな内容です。
もちろん、5頭とも人気より上の着順で、前走の上がり順位2位以内に限定しますと【2-1-1-0/4】と複勝率100%になります。
一方、サンデーサイレンスを持っていなかった馬は6頭で、そのうち5頭が人気より下の着順と、極端に結果が奮いません。
このことからDeputy Ministerを注目血統とするにあたっては、サンデーサイレンスとの配合を前提にしたいと思います。
以上が今回の注目血統ですが、スペシャルウィークとSadler’s Wellsは、みなさまお気づきのとおり、シーザリオ産駒の種牡馬であるエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアは、これらを持つ血統になります。
今のところ、エピファネイア産駒2頭がこのレースに出走し、2頭とも人気より上の着順で1頭が馬券圏内。
今回、エピファネイア産駒で上位人気が想定されているエナジーチャイムが出走します。
牝馬や馬体重の小さい馬に不利な傾向となっているレースではありますが、どのような結果となりますでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさまが注目しておられます血統や、それを踏まえた狙いの馬など、ブログのコメント欄やYouTubeのコミュニティにコメント欄にお教えいただけますと嬉しいです。
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